フリーターをしていると、親や友人、先輩などから「フリーターで大丈夫?就職したら」といらぬアドバイスをされることが多いですよね。
ケチをつけられたように感じて「フリーターの何が悪い!」と、ムッとしてしまうかもしれません。しかし、衝突しても返って面倒になるだけです。
今回は、フリーターに対する親や世間の不安要素を解説し、認めてもらう方法をお話します。
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フリーターの何が悪いと思う瞬間3選!
「きちんと就職したら?」というのは親や世間の理論。それに対して「フリーターの何が悪い!」と思うのは、あなたなりに考えて生きている証拠。
そう思う理由を明確にすることで、周囲との折り合いをつけやすくなります。
まずは、多くの人が「フリーターの何が悪い!」と思う瞬間からお話していきましょう。
金銭的な迷惑をかけていない
フリーターでも一定の収入を確保し、経済的に自立をしていれば、とやかく言われる筋合いはないと思いますよね。
金銭的に頼らず迷惑をかけていないなら、「フリーターで何が悪い」と思うのは当然です。
フリーターの中には、正社員よりも年収が高い人も存在します。家にお金を入れているフリーターもいるでしょう。
「働く=生きるのに不自由ない収入がある」と考えれば、フリーターも自立した立派な労働者です。
仕事(アルバイト)はしている
別に遊び歩いているのではなく、フリーターとして仕事をしているのですから、文句を言われたらムッとしてしまいますよね。
そもそも、日本は労働者の4割弱が非正規雇用で、その中の約7割がアルバイト(パート)です。
フルタイムで働けるフリーターがいなければ回らない職場は少なくないでしょう。
「フリーターなんて」と言われれば、「それは職業差別じゃないのか」「フリーターの何が悪い」と思うのは、あなたが責任を持って働いている証拠でもあります。
結婚する予定がない
結婚する予定がなく、この先もずっと1人だけの生活を続けようと思っているなら、フリーターの稼ぎだけでも充分に感じるもの。
贅沢を好まないタイプなら、「自由度が高いフリーター最高」と思うでしょう。
あなたは今の状況に合わせた働き方を選んでいるだけです。自分の人生には責任を持っているのですから、外野から文句を言われるのは心外ですよね。
親が感じるフリーターの不安要素5選
「フリーターの何が悪い」とあなたが感じるように、親には親なりの「我が子がフリーターだと不安」と思う理由があります。
親の気持ちを理解して歩み寄るのも大切です。親が感じるフリーターの不安要素を詳しく解説します。
収入が少ない不安
親がフリーターに不安を感じるのは、正社員と比較して収入が低い点です。20代ならば、まだそこまで収入の差は感じないでしょう。
「副業禁止、残業ほぼゼロ、基本給が低い正社員」と比べると、あなたの方が年収は高いケースも…。
しかし、年齢が上がるにつれて、正社員とフリーターの収入格差は開いていくのが現実です。長期間働いても、フリーターの時給は据え置きか微増程度。
一方、正社員は勤続年数と共に昇給します。その他、正社員ではさまざまな手当や福利厚生があるのもフリーターとの大きな違いです。
同一労働同一賃金が導入されましたが、正社員とフリーターでは収入にまだまだ大きな差があります。親にとっては「この先が不安」と思う理由になるのです。
仕事がなくなる不安
「日本の終身雇用は崩壊しつつある」という説もありますが、フリーターよりも正社員の方が、雇用が安定しているのは事実です。
企業の業績不振により人材調整をする際、正社員より非正規労働者を先に解雇する傾向が強く、特に親の世代は「フリーターは非常時に仕事を失う可能性が高い」という不安を強く感じています。
もちろん「正社員=安泰」ではありません。一部上場企業でも大規模リストラが行われているのは、親も知っているでしょう。
それでもあなたの将来を思うからこそ、「フリーターよりは安定しているのだから」と、正社員になってほしい気持ちが強いのです。
婚期が遅れる不安
「フリーターのままでは結婚できないのではないか…」というのも、親の大きな不安要素です。
あなたの結婚願望の有無関係なく、親は「幸せな家庭を築いてほしい」という思いがあります。
そのため、「フリーターでは結婚できない→結婚するためには就職→就職を早くしないと婚期が送れる」と、勝手に焦っているのです。
特に男性の場合、「安定した仕事と収入は結婚に必須」と親世代は考えます。また女性も「結婚相手はフリーター以外」と希望する人が多いです。
婚活市場では女性フリーターも敬遠されやすいため、結婚を考えたときに親が「フリーターは不安」と思うのは仕方ありません。
将来を考えていない不安
年を重ねると共に体力は衰え、周囲からの評価が変わることを親は知っています。
「別に、仕事して稼いでるんだから、フリーターでいいじゃん」と、わが子が目先しか見えていないなら、不安を感じるのは当然でしょう。
あなたが実は将来を考えて、計画的にフリーターをしていたとしても、伝えなければ親は理解できません。
「もう大人なんだから放っておいてほしい」と思うかもしれませんが、成人を迎えても我が子への心配が尽きないのが親心なのです。
生活の不安
総合すると、親の不安は以下のような「あなたの生活の不安」です。
- いつまでも今のような働き方ができるとは限らない
- 年をとればアルバイトでも採用されにくくなるのではないか
- フリーターは社会的信用が薄く、いざというとき困るのではないか
年齢を考えれば、親は当然我が子より先に死にます。裕福に暮らせる財産を残せるならば、我が子への生活の不安は小さいでしょうが、現実はなかなか厳しいです。
親の不安とは、「自分亡き後の子供の将来」と言えます。我が子の結婚を願うのも、親亡き後我が子と支え合ってくれるパートナーがいれば安心だからです。
親にフリーターを認めてもらう3つの方法
親はあなたに不満があって「就職しろ」と言っているのではありません。我が子の幸せを願うからこその心配です。
その心理を理解して、親を思いやり安心させるのが、フリーターを認めてもらうポイントです。
具体的な方法について解説していきましょう。
前向きな理由を伝える
「うちの子、何も考えてないんじゃないか」と思うほど、親の不安はふくらみます。親にフリーターを認めてほしいなら、安心させることが必須です。
あなたがなぜフリーターなのか、前向きな理由を言葉できちんと伝えましょう。具体例をいくつか挙げましょう。
- フリーターをしながら勉強を並行して行いたい
- 自分の希望する職業の求人がアルバイトしかなく、フリーターとして良いから経験値を上げたい
- フリーターとしてさまざまな職種を経験して、自分の適性を見極めたい
- 自分が目指す業種にアルバイトから正社員のルートがある
自分の考えを持ち、計画的にフリーターをしているのだとわかれば、親も安心します。あなたを信頼し、「がんばって!」と応援してくれるでしょう。
明確な期限を伝える
先の見通しが不明なのは、大きな不安につながります。フリーターをする前向きな理由があっても、ゴールがわからなければ、親は再び不安に襲われるでしょう。
そのため「フリーターは〇歳まで」と、明確な期限を宣言して親に伝えましょう。
期限を決めるのは、親にフリーターを認めてもらう以外にも、以下のようなメリットがあります。
- 期限が決まることで、細かく具体的な計画を立てられる
- あなたに危機感が芽生え、人生への本気度が上がる
- 期限を超えた場合も想定するようになり、臨機応変な人生設計ができる
親への説得は、あなたが自分自身と向き合う良い機会です。
就職活動も並行して行う
フリーターを続けながら、就職活動も並行して行いましょう。
なんだかんだ言いつつ、親はあなたが就職し安定して働くことを望んでいます。就職活動を始めれば、親の大きな安心感につながります。
準備が整わないならば、情報収集から始めると良いでしょう。「いつか正社員になりたい」と思うなら、少しでも早く具体的な行動を起こすべき。なぜならば、就職活動はやはり若い方が有利だからです。
就職活動を通して、フリーターと正社員では何が違うのか実感すれば、「フリーターの何が悪い!」というあなたの考え方が、もしかしたら変わるかもしれませんね。
フリーターは悪くないが、親を心配させるのは避けたい
当たり前ですが、フリーターも立派な仕事です。働いて収入を得て生活しているなら、堂々としていれば良いのです。
しかし、親を心配させるのは避けたいものです。あなたが大切だから親は心配します。
あなたの将来が不安で、つい口を出してしまいます。フリーターを過度に心配されるのは、本当は働き方ではなく、コミュニケーションが決定的に足りないのかもしれません。
ですので、一度は真剣に「なぜフリーターなのか」「自分は将来をどのように考えているのか」を親に伝えてみましょう。
何を言っても自分の考えを曲げない親もいるでしょう。子離れできない親は、どうしたってあなたを心配し干渉してくるかもしれません。
それでも一度はチャレンジする価値はあります。親が理解しあなたを信用すれば、あなたも清々しい気分で自分の道を歩めるでしょう。
まとめ
フリーターにはメリットもデメリットもあります。あなたが「今フリーターとして働くのが最適」と思うなら、それが今の最適な働き方なのでしょう。
しかし、リスクマネジメントは必要です。フリーターの補償が正社員より弱いのは事実ですので、まさかの事態を想定して計画的に働いた方が良いでしょう。
それが、親を安心させることに繋がりますよ