インターンシップと聞くと、高校生/大学生が利用するイメージもありますが、実は既卒の方も対象にしているインターンシップもここ数年増えています。
インターンの参加は社会人経験が積める点はもちろん、一般的なアルバイトと比較しても得られる経験、給料も高いため知っておいて損はない選択肢です。
今回の記事では、既卒向けインターンシップの概要から利用するメリット、正社員就職を考えている場合の注意点など、既卒向けにインターンのお役立ち情報をまとめています。
既卒でインターンシップの参加を考えている方は、応募を重ねる前に一度メリットと注意点を押さえておきましょう。
就職/転職サイトの登録は早めが得する時代
正社員就職を考えるなら、就活サイト/就職エージェントの登録は早めがお得。紹介可能な求人数は日々変化しますし、人気のホワイト企業から採用枠が埋まっていきます。
就活サイトに登録すれば、求人紹介はもちろん、履歴書や職務経歴書の添削が出来るから就職活動も効率良く進められますよ。
新卒向けの長期インターンの探し方はこちらの記事(長期インターンの探し方)をご覧ください。
インターンシップとは
インターンシップとは、興味のある企業で実際に働いたり、訪問できる職業体験のことです。
一般的に社会人経験のない高校生や大学生が、就職活動前に会社規模や業界を基準にインターンシップに参加することが多く、実際の業務や働く環境を体験できます。
学生側は就職後の働くイメージを持つことができますし、社内の雰囲気や業界理解に繋がるメリットがあります。
また企業側としても、業務をお手伝いいただけるだけでなく、会社の雰囲気や業務内容を知ってもらうことで、新卒採用に繋げられる(採用費の削減につながる)メリットがあります。
既卒向けインターンシップとは
基本的にインターンシップは『学生向け』に行われることが多いですが、調べてみると『既卒向けインターンシップ』も数多く掲載されています。
既卒向けインターンシップも通常のインターンと変わらず、実際の業務を体験することができます。とはいえ最近のインターンシップは、ほとんど『企業のアルバイト担当』という認識で言葉が使われているケースも多いため、職業体験よりもアルバイトと考えてもらった方が良いでしょう。
業務内容も様々で
- 営業職
- 企画職
- マーケティング職
- 人事・広報
- エンジニア/デザイナー職
など、経験できる業務も幅広いです(スキルや資格が必要な場合もあります)
参考:長期インターンとは
既卒でインターンに参加する3つのメリット
ほとんどアルバイトと変わらないインターンシップですが、既卒でインターンに参加するメリットは何でしょうか。
- 会社や組織で働く経験になる
- 業界や職種理解に繋がる
- 履歴書や職務経歴書、面接のネタになる
- アルバイトよりも給料が高い
それぞれ解説します。
メリット①:会社や組織で働く経験になる
インターンシップに参加すると、企業で働く経験・働いた実績を積めます。
アルバイトと言えども、居酒屋や塾講師、コンビニなどの仕事とは違い、社員とコミュニケーションを取りながら進める仕事のケースがほとんど。就職前に企業で働くとはどういうことかを知るためには良い行動とも考えられます。
運が良ければ『そのまま会社で働かない?』と声をかけてくれる場合もあるため、職歴のない既卒の方は参加するメリットはあるでしょう。
メリット②:業界や職種理解に繋がる
インターンシップは正社員就職とは違うため、業界や職種の向き不向きを知るきっかけにもなります。
自分の経験から働きたい業界や職種を見つけることって難しいですよね。自分の想像する理想の働き方が、案外向いていなかった…なんてこともよくある話です。
インターンシップなら、営業職や事務職と言った職種理解はもちろん、金融、メーカー、商社、ITなど、業界の雰囲気や風土を知るきっかけにもつながります。
やりたい仕事が見つからない、自分の適性がわからない時に利用してみるのも良いでしょう。あわせて無料で受けられる適職診断もおすすめです。
》【無料】グッドポイント診断の分析結果がすごい!やり方とタイプ別の適職を紹介
》ハタラクティブの適職診断が凄い!向いている仕事を調べてみよう
メリット③:履歴書や職務経歴書、面接のネタになる
インターンシップの参加経験は、履歴書や職務経歴書、面接時のネタになります。
職歴なしの既卒経験を話すとなると、大体がアルバイトの話に執着しがちです。採用担当者もアルバイト経験の中から話を伺うわけですが、やはり業界も違えば職種も異なるため、なかなかアピールすることは難しいです。
そんななかインターンシップの経験を話すことができれば、その会社に就職した時のあなたの姿を想像できることができる上、あなた自身も自分の仕事に求めるものや提供できる価値に気づいていることから、話も弾みやすいでしょう。
》職歴なしの履歴書書き方マニュアル|アルバイト経験の記載方法
》職歴なしの就職成功術|職歴以外に人事担当者が見ているポイント
》職務経歴書の書き方|アルバイト経験のアピール方法
》職務経歴書のテンプレート公開中
メリット④:アルバイトよりも給料が高い
最後に一般的なアルバイトよりも、インターンシップの方が給料(時給)が高いです。
また企業によってはインターンシップでも福利厚生の一部を利用できるケースも多く、ジムを割引料金で通えたり、社内のマッサージを無料で使えたりなど、アルバイト以上に得をすることも多いです。
時々無給のインターンシップを募集していることもありますが、既卒の方は有給インターンシップを申し込むようにしましょう。
働く経験が積めることは給料以上の価値はありますが、やはり無給よりもお金をもらって働くことを覚える方が良いでしょう。
既卒でインターンシップに参加するデメリット
インターンシップの参加は魅力的ではある一方で、既卒にはデメリットも存在します。
- 最終目標の『正社員就職』まで時間がかかる
- インターンシップ採用のために書類作成や面接がある
- 既卒専用のインターンシップは少ない
それぞれ解説します。
デメリット①:最終目標の『正社員就職』まで時間がかかる
インターンシップの参加は経験にはなるものの、正社員就職を目指している場合は遠回りにもなります。
既卒/職歴なしの状態でも正社員就職は十分可能ですし、職歴を埋めるためだけにインターンシップに参加するのはデメリットも多いでしょう
特に30代/40代の方の場合、年齢が若ければ若いほど正社員就職の内定率は高くなります。インターンシップに参加してスキルを磨くよりも、正社員就職活動を急いで長く安定的に努める方が長い目で見たときに給料を上げることが可能です。
デメリット②:インターンシップ採用のために書類作成や面接がある
インターンシップに応募する時にも書類作成や面接が必要になります。先ほどと同様にはなりますが、正社員就職を目指すなら二度手間とも考えられるでしょう。
また正社員就職と違い、インターンシップの書類作成や面接対策は自分で考える必要があります。就職活動ならエージェントが手伝ってくれるのに対応が大違い。
アルバイトと違い、書類選考や面接もきちんとしていますので念入りに準備をしておきましょう。
デメリット③:既卒専門のインターンシップは少ない
最後にインターンシップの対象者は既卒はもちろん、大学生や社会人の方にも公開されています。既卒専用のインターンシップはなかなか見つかりません。
なかには求人内に『既卒OK』と記載がないものもありますので、既卒が応募していいのか否か判断に困る場面も出てくるでしょう。
既卒者のスタンスとしては気になる求人には応募してみること。今回ご紹介する3つのインターンシップ検索サイトから探してみましょう。
既卒でインターンシップに参加する前の注意点
インターンシップのメリットとデメリットを知ったら参加前の注意点も覚えておきましょう。
- 30歳以上のインターンシップ参加は控えよう
- 給料や交通費などの金銭補助を確認しよう
- 契約期間を確認しよう
それぞれ解説します。
注意点①:30歳以上のインターンシップ参加は控えよう
既卒のインターンシップ参加は30歳以上にはおすすめしません。
と言うのも30歳を超えると就職難易度も、インターンシップ参加の難易度もあがるため。インターンシップを探すより先に、正社員の就職先を探す方が先決でしょう。
最近は30歳以上も利用できる就職エージェントが増えていますので、この機会に複数のエージェントに登録してみましょう。
》フリーターは何歳まで許される?就職の限界年齢を男女別に紹介!
》30代フリーターの末路がやばい|人生の難易度があがります
注意点②:給料や交通費などの金銭補助を確認しよう
インターンシップに参加するときは『給料 / 交通費』の金銭補助を確認しましょう。
一般的にインターンシップの参加にはお金が発生しますが、なかには無給のお試しインターンシップという内容もあります。交通費の補助がなければマイナスです。
事前に給料体系は確認しておきましょう。
注意点③:契約期間を確認しよう
最後にインターンシップの契約期間を確認しておきましょう。
企業によっては『最低3ヶ月以上の勤務を必須とする』と言った条件付きのインターン契約も存在します。正社員就職を考えているなら、人生計画がずれてしまう可能性もあります。
契約に関しては求人内容には細かく記載がない場合もあるので、契約前には必ず雇用契約書を読み込んでおきましょう。
既卒向けインターンシップの探し方|おすすめ募集サイト3選!
既卒向けインターンシップの魅力と注意点を理解したら、早速募集されているインターンシップを探してみましょう。おすすめの探し方3つをご紹介します。
- Wantedly(ウォンテッドリー)
- 東京しごとセンター
- Renew(リニュー)
Wantedly(ウォンテッドリー) インターンシップ
Wantedly(ウォンテッドリー)はスカウト機能付きの採用サイト。インターンシップ募集の求人も複数取り扱っています。
大手企業よりもベンチャー系企業、スタートアップ企業が多いのが特徴。既卒も応募できるインターンシップも複数取り扱っています。
東京しごとセンター
東京しごとセンターは、若い世代の就職/転職活動を応援する情報サイト。インターンシップはもちろん就職支援サービスも運営しています。
就業体験から始まる正社員就職と言ったイベントも実施しているため、既卒やフリーターの正社員就職にも特化していると言えるでしょう。
Renew
Renewは、長期・就業型インターンシップが検索できる情報サイトです。
首都圏の企業が多いですが、職種や業種も豊富なので、インターンシップを探すならRenewで調べてみるのがおすすめです
まとめ
今回は、既卒向けインターンシップの概要と、参加するメリット、正社員就職を考えるさいの注意点をご紹介しました。
要点をまとめると、
- 既卒対象のインターンも増えている
- インターンに参加すると職務経験を積める
- 正社員就職を考えているならインターンは遠回り
安定的に稼げるのは正社員就職になりますので、インターンよりも就職活動をしようと考えた方は、就職支援サービスを効率良く活用していきましょう。
参考:長期インターンの大手企業